視点提供録 vol.326:日田重太郎に學ぶ投資家のあり方

■ご存知の方も多いかと思いますが、
12月10日に

映画「海賊と呼ばれた男」
http://kaizoku-movie.jp/

が公開されます。

 

現在、原作の

百田尚樹著『海賊と呼ばれた男(上・下)』
https://www.amazon.co.jp/dp/4062175649
https://www.amazon.co.jp/dp/4062778300

を読み返しております。

 

おそらく3回目の読み返しですが、
何回読んでも主人公、国岡鐡造の生き方には
熱い物を感じざるを得ません。

 

以前、白洲次郎にかんして思うところを書きましたが、
明治~大正~昭和にかけて生きた芯の強い男の生き方は
大いに見習いたいところです。

 

※参考バックナンバー※
vol.291:白洲次郎に學ぶ粋な生き方
http://sonshitemoiinkai.sakura.ne.jp/wp/?p=542

 

 

■さて、
今回は

『海賊と呼ばれた男』

の登場人物である、

「日田重太郎」

にかんして、
思うことをお伝えいたします。

 

一部原作のネタバレがありますので、
続きをお読みになる際は、
ご注意ください。

 

日田重太郎は、
一言で言えば国岡鐡造の出資者です。

 

しかも、
文字通りの出資者で、

「金を出せど口を出さず」

という理想的な出資者です。

 

 

■一昨日に行った
ビジネスモデル勉強会で、
ベンチャーキャピタル(以下、VC)の話が出てきました。

 

VCのビジネスは
スタートアップの企業に投資を行い、
値上がりした株を売却することにより
利益を得ることが主なモデルです。

 

VCの出資を受けた企業は
定期的にVCへの決算報告を行う必要があるそうです。

 

また、
場合によっては、
VCが経営コンサルティングも行うようですが、
過度に口を挟むと
経営コンサルティングというよりも
役員のようになってしまうケースも
あるのではないでしょうか。

 

ちょうどいい例えが思いつかなかったのですが、
ヴィシー政府が

「傀儡政権」

と言われていたように、
創業者が

「傀儡創業者」

と言われないようにする
バランスが必要だと思います。

 

 

■少し話が変わりますが、
法政大学大学院教授に

坂本光司先生
http://yaplog.jp/sakamoto/

という方がいらっしゃいます。

 

企業経営とは

「社員とその家族」
「社外社員とその家族」
「現在顧客と未来顧客」
「地域社会・地域住民」
「株主・出資者」

の5人を幸せにすること、
という思いで日々活動されていらっしゃいます。

 

そして、
この5人には順番があり、
上から重視する順番になっています。

 

 

■ここで注目したいのが、

「株主・出資者」

は5番目であるということ。

 

もちろん、
ビジネスであり、生活がある以上
VCとしては利益が出るように
口出しを行いたい氣持ちはわからなくもありません。

 

ただ、

「お金を出しているんだから言うことを聞け」

という姿勢ではいけないということ。

(尤も、このようなVCがあるのかはわかりませんが・・・)

 

■VCが悪いとは思いませんし、
VCのおかげで活動できている企業も
たくさんあることでしょう。

 

ただ、

「お金がほしい」

から投資を行うのではなく

「世の中に貢献したい」

から投資を行うのが本来の姿。

 

日田重太郎のように

「金は出せど口は出さず」

が投資家としてあるべき姿ではないかと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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【本日の視点】
■金は出せど口は出さず

 

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⇒ http://sonshitemoiinkai.sakura.ne.jp/wp/?page_id=31

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