■ご存知の方も多いかと思いますが、
12月10日に
映画「海賊と呼ばれた男」
(http://kaizoku-movie.jp/)
が公開されます。
現在、原作の
百田尚樹著『海賊と呼ばれた男(上・下)』
(https://www.amazon.co.jp/dp/4062175649)
(https://www.amazon.co.jp/dp/4062778300)
を読み返しております。
おそらく3回目の読み返しですが、
何回読んでも主人公、国岡鐡造の生き方には
熱い物を感じざるを得ません。
以前、白洲次郎にかんして思うところを書きましたが、
明治~大正~昭和にかけて生きた芯の強い男の生き方は
大いに見習いたいところです。
※参考バックナンバー※
vol.291:白洲次郎に學ぶ粋な生き方
http://sonshitemoiinkai.sakura.ne.jp/wp/?p=542
■さて、
今回は
『海賊と呼ばれた男』
の登場人物である、
「日田重太郎」
にかんして、
思うことをお伝えいたします。
一部原作のネタバレがありますので、
続きをお読みになる際は、
ご注意ください。
日田重太郎は、
一言で言えば国岡鐡造の出資者です。
しかも、
文字通りの出資者で、
「金を出せど口を出さず」
という理想的な出資者です。
■一昨日に行った
ビジネスモデル勉強会で、
ベンチャーキャピタル(以下、VC)の話が出てきました。
VCのビジネスは
スタートアップの企業に投資を行い、
値上がりした株を売却することにより
利益を得ることが主なモデルです。
VCの出資を受けた企業は
定期的にVCへの決算報告を行う必要があるそうです。
また、
場合によっては、
VCが経営コンサルティングも行うようですが、
過度に口を挟むと
経営コンサルティングというよりも
役員のようになってしまうケースも
あるのではないでしょうか。
ちょうどいい例えが思いつかなかったのですが、
ヴィシー政府が
「傀儡政権」
と言われていたように、
創業者が
「傀儡創業者」
と言われないようにする
バランスが必要だと思います。
■少し話が変わりますが、
法政大学大学院教授に
坂本光司先生
(http://yaplog.jp/sakamoto/)
という方がいらっしゃいます。
企業経営とは
「社員とその家族」
「社外社員とその家族」
「現在顧客と未来顧客」
「地域社会・地域住民」
「株主・出資者」
の5人を幸せにすること、
という思いで日々活動されていらっしゃいます。
そして、
この5人には順番があり、
上から重視する順番になっています。
■ここで注目したいのが、
「株主・出資者」
は5番目であるということ。
もちろん、
ビジネスであり、生活がある以上
VCとしては利益が出るように
口出しを行いたい氣持ちはわからなくもありません。
ただ、
「お金を出しているんだから言うことを聞け」
という姿勢ではいけないということ。
(尤も、このようなVCがあるのかはわかりませんが・・・)
■VCが悪いとは思いませんし、
VCのおかげで活動できている企業も
たくさんあることでしょう。
ただ、
「お金がほしい」
から投資を行うのではなく
「世の中に貢献したい」
から投資を行うのが本来の姿。
日田重太郎のように
「金は出せど口は出さず」
が投資家としてあるべき姿ではないかと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【本日の視点】
■金は出せど口は出さず
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