視点提供録 vol.299:學祭から感じた人脈マーケティング

■今年のICU祭は
自分で(曲がりなりにも)
ビジネスを始めてから
初めての學祭でした。

 

目的のブースを探しながら
適当にプラプラ歩きながら
周囲の観察を行っていました。

 

途中、数多の売り子と客引きとすれ違いましたが、
「この売り方だとなかなか売れないだろうな」
とか
「なかなかいいキャッチコピーだな」
とか
感じながら歩いていました。

 

昨年までは
「どういうお店があるのかな?」
という視点で歩いていましたが、
今年は
「どうしたら売れるかな?」
という視点で歩いていました。

 

いつの間にやら
価値を受取ることが中心の思考から
価値を与えることが中心の思考に
切り替わっていることには
我ながら衝撃を受けました(笑)

 

 

■さて、
知り合いがいるお店に向かい
近況を聞いてみると、
なかなか苦戦しているとのこと。

 

毎年恒例となっていた人だかりも
今年は見られず、
認知してもらうことに
非常に苦戦していた様子。

 

個人的な主観に大いに基づくならば、
アントニオ猪木氏の
「行けばわかるさ」
よろしく
「買えばわかるさ」
という状態でした。

 

「特別なお店」
ではなく、
言葉は悪いですが
「そこら辺にあるお店」
と同列で、
認知してもらうことが
なかなか大変だったようです。

 

(後から聞いたら、無事黒字だったとのことです。よかった)

 

 

■そして、
この現象の対応策として、
「ライバルとの差別化ポイントは?」
「ターゲットは?」
「売込みラッシュをかける時間帯は?」
などを考えていました。

 

・・・反射的に(笑)

 

立地は予め指定されていたので
自力ではどうしようもなかったのですが、
現実のビジネスにおいては
立地もありますね。

 

學祭でビジネスを体感するのは
若干不謹慎かもしれませんが(笑)
學祭で出店することは
ビジネスとしていい経験なのだと
大學を卒業してから感じました(遅すぎ笑)

 

 

■さて、
現在の日本は情報過多の時代です。

 

良くも悪くも
いろいろな商品の情報が入ってくるため、
何が自分に相応しく
何が自分に相応しくないのか
わかりにくくなっています。

 

認知してもらうわかりやすいフレーズが
「安い」ぐらいしかないため、
安売り合戦になっている点は否めないと思います。

 

また、
本当に価値のある本物は、
残念ながら
価値がわかる人にしかわからないのが現実でしょう。

 

たとえば、
「パテック・フィリップの時計」
といっても、1年前の私では
「聞いたことがないブランドの高い時計」
でした。

 

恥ずかしながら、豚に真珠(笑)

 

現在は、
知識がともない
「スイスの世界最高峰の超高級時計」
となり、
価値を認識することができています。

 

 

■昔はライバルも個人の情報量も少なく
いい商品を作れば売れていましたが、
今はそれだけでは売れません。

 

同じような商品がたくさん出ていますね。

 

「あり過ぎて選べない」
「最先端過ぎて違いがわからない」
「不必要な機能が多過ぎて無駄に高い」
このような状態が日常茶飯事のように感じています。

 

個人的には
無駄な競争が起きている分野もあると考えています。

 

このような状況下で
同じものを売っている人が複数いるとしたら、
知っている人から買おうとするのが
人間というものでしょう。

 

私も同じ状況下に置かれたら
既知の人から買います。

 

だからこそ、
顔を売って売上を立てる –
この手法も1つのマーケティング手法として
効果があるのではないかと考えています。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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【本日の視点】
■人は知っている人から買いたくなるもの

 

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