視点提供録 vol.211:抽象的な用語、具体的な意味を作るべし

■私は、
趣味として将棋を嗜む身であります。

将棋には客観的な強さの指標として、
「級・段」があります。

実際は、
「客観的」といっても1つの目安に過ぎず、
具体的な数値指標があるわけではありません。

■昨日の会食は
将棋・囲碁を教える仕事に就かれている方との会食でしたが、
その時お話されていたことの一節が強く印象に残りました。

それは、
「級・段の目安を自分で設定している」
ということ。

上記のとおり、
将棋も囲碁も級・段の定義はありません。

「ないなら自分たちで作ってしまおう」
という考えは私にとっては新しい考え方でした。

■ファッションにおいても、
定義が曖昧だったり、
実情と合っていないこともあります。

たとえば、
「ファッション」
を辞書で引くと、次のような定義が掲載されています。

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流行。
はやり。
特に、流行に即した服装・髪型など。
また、単に服装の意にも用いられる。

~~~デジタル大辞泉 より ~~~

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また、
「おしゃれ」
は下記のとおり書いてあります。

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服装や化粧などを洗練したものにしようと氣を配ること。
洗練されていること。
また、そのさまや、その人。

~~~デジタル大辞泉 より ~~~

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■このように見てみると、
意外と辞書の意味は実践とミスマッチなように
感じるのではないでしょうか。

実際、
「ファッション」という用語を使うとき、
流行の話をしている人は少ないと思います。

また、
洗練されていなくてもオシャレな人はいます。

曖昧な用語だからこそ、
自分自身の言葉で具体的に定義することは
非常に重要なのだと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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【本日の視点】
■抽象的な用語は具体的な意味を自分で付け加える

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