読者の皆さま実験を行う機会はありますでしょうか。
「全くない」
という方、
「ときどきある」
という方、
「研究職で毎日実験している」
という方、いろいろいらっしゃると思います。
さて、高校を卒業すると、実験を行う機会が激減する方もいらっしゃると思います。
そうすると、実験の方法にかんして意外とうろ覚えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かめてみましょう。
では、ここで1つ問題です。
とある実験を行うことになりました。
実験する要素が3つあります。
1つ目の要素でA・Bの2つの選択肢、2つ目の要素でC・Dの2つの選択肢、3つ目の要素でE・Fの2つの選択肢があるとします。
A・B、C・D、E・Fのどちらかを選ぶこととします。
1回実験を行うのに丸1日費やすとすると、すべての可能性を調べるには何日必要でしょうか。
少し考えてみましょう。
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答えは出ましたか?
正解は
「8日」
です。
なぜ、この回答に辿り着くのでしょうか。
解説していきます。
まず、1つ目で2つの要素があります。
2パターンですね。
次に、2つ目で2つの要素があります。
このため、2×2=4パターンになります。
最後に、3つ目の要素で2つの選択肢があります。
そして、2×2×2=8となり、8日費やすのです。
たった、3つの要素にそれぞれ2種類の選択しがあるだけで、8日もかかるのです。
意外と大変ですよね。
実験の方法としては、
「ACE」
「ACF」
「ADE」
「ADF」
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と1つずつ調べるのがわかりやすいでしょう。
しかしながら、意外と
「ACE」
の次に
「BDF」
を試す方もいらっしゃるように感じています。
もちろん、すべての要素を把握しているうえで、その1つの組み合わせを先に試すならば実験として成立します。
しかしながら、きちんと全体像を理解しておらずただ調べているのであれば、実験とは言えないでしょう。
もちろん、実際の世の中はこんなに単純ではないでしょう。
3つの要素だけで成り立っている空間はあまりなく、最善解を見つけるのも一苦労ではないでしょうか。
しかしながら、実験の考え方を知っているか否かではアプローチが異なるもの。
実験の方法を知っておくのも大切ではないかと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【本日の視点】
■実験は1つ1つの要素を組合わせて進めるもの
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