大企業と中小零細企業および個人事業主は採るべき戦略が異なります。
(「戦略とは何か」は別のときにお伝えしたいと思います。)
大企業は「多数の人に伝わるような戦略」を、
一方中小零細企業および個人事業主は「一部の人に伝わるような戦略」を、
採用するのがセオリーです。
大企業は「体力」があるため、マスメディアを使って標準化された商品を多数の人に届ける戦略が、
逆に中小零細企業および個人事業主は「体力」がないため、特徴のある商品を一部の刺さる人に届ける戦略が、
効果的に働くためです。
ただ、どちらにも共通して言えることがあると言えるでしょう
それは
「たとえ伝わらなくても、全員に伝わるように努力すること」
です。
正直、私の提供できる価値は、全員が全員価値と考えない可能性は多分にあるため。
(やや乱暴な言い方をすれば)「わかる方にだけわかればいい」と考えています。
たとえば、私はお酒を嗜む習慣がないため、1万円するお酒にたいして
「このお酒はとてもいいお酒なので、ぜひ飲んでみてください」
と言われても、正直、あまり価値に感じません。
また、全員に伝わるような価値は、それだけ標準化された価値であり、価格の問題が勝負に大きな影響を与えます。
中小零細企業および個人事業主が価格勝負を仕掛けても、負ける可能性は高いでしょう。
そして、これだけSNSが発達した現代において、「いつ、どこで」お客様が現れるかなかなか予測できません。
実際、私もこのホームページを通じてご連絡くださる方もいらっしゃいます。
(ちなみに、この偶然生まれた成果を、ドラッカーは「予期せぬ成功」と称しています。)
だからこそ、
「わかる方にだけわかればいい」が「全員にわかるように伝える努力」を怠らない
ことが重要になってくるのではないでしょうか。