視点提供録 vol.77:名選手名コーチに非ずの理由

スポーツの世界によく聞く話ではありますが、スター選手が監督になったとしても、そのチームの成績がいいとは限りませんね。

逆もまた真なりで、無名の選手が監督になっているにも関わらず、素晴らしい成績を残すチームもありますね。

前者の例は差控えますが、後者の例としては、ヨーロッパサッカーのモウリーニョ政権時代のチェルシーは当てはまると思います。

では、なぜ往年の名選手が素晴らしい監督にならないのでしょうか。

それは

「センスが優れていて、そのセンスを伝えることができないから」

だと考えています。

たとえば、私がバドミントンを教えるとしても

「(身振り手振りで)こう打つんじゃないんだよね。こう打つんだよね」

と言ったところで、伝わる方が非常に難しい。

というよりも、伝わったら私の能力ではなくてその人の能力によるものでしょう。

その人自身のセンスでうまくいっている人は、なぜうまくいっているのかがわからないもの。

このため、うまく言語化して伝えることができないと考えられるわけです。

この結果、理論を現実に表現することが苦手で名選手にはなれなくても、伝えることが上手な名監督にはなれることができるのでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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