過日、自分株式会社の信用黒字と信用赤字のお話をさせていただきました。
そして、黒字の人は行動し続けると黒字が増え、赤字の人は行動し続けると赤字が増える、というお話をさせていただきました。
今回は、この先のお話を会計を交えてお伝えさせていただきます。
復習となりますが、会計の世界では利益にはこれらの種類があります。
・売上総利益
・営業利益
・経常利益
・特別利益
・税引前当期純利益
・税引後当期純利益
このなかで、最後に出てくる利益が、
「税引後当期純利益」
と言われるもの。
要は、
「最終的に利益がいくら残ったのか」
を表している数字です。
そして、この利益が
「繰越利益剰余金」
というところに積立てられます。
簡単に言えば、
「過去の利益を累計するとどれくらいあるのか?」
ということです。
これがプラスの会社は黒字経営が多かった会社であり、これがマイナスの会社は赤字経営が多かった会社となります。
そして、簡略化してお伝えさせていただきますと、この
「繰越利益剰余金」
が会社を始めるときの
「資本金(要は、元手)」
を食いつぶしてしまうと
「債務超過」
となります。
たとえば、
「資本金100万円」
で始まった会社が
「繰越利益剰余金マイナス200万円」
だとすると、
「100万円の債務超過」
ということになります。
このお話、信用にも当てはまるのではないでしょうか?
資本金にあたる信用があり、日々の行動によってこの信用の残高が増えたり減ったりすることでしょう。
そして、信用赤字の行動を続けていると、いつの間にか最初にあった信用も使い果たしてしまい
「信用の債務超過」
となってしまうのではないでしょうか。
ただ、不思議なもので、
「信用の積立てが黒字」
の人はご自身の信用利益が黒字であることに氣がついていないため、努力を重ねますます黒字が積み重なり、
「信用の積立てが赤字」
の人はご自身の信用利益が赤字であることに氣がついていないため、行動を変えずにますます赤字が積み重なっていく、と感じております。
現代の富の分配が二極化されている背景は、これが一因としてあっても不思議ではないと思います。
自分自身の信用利益が黒字か赤字か、改めて振返ってみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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