視点提供録 vol.120:物事は短期と長期の複眼で

現象を捉える視点として、「短期的視点」と「長期的視点」があると思います。

たとえば、何か問題が発生したときに、前者に対応することは「対処療法」、後者に対応することは「根本治療」と言えるでしょう。

(「世の中に『問題』はない」という考え方は、ひとまず脇に置いておきます。)

 

さて、「短期的視点」しか持たず、「長期的視点」を持たないと、来る日も来る日も「第一領域」の対応に追われて過ごすことでしょう。

この独楽鼠のような状態をつくる思考を、平成進化論(http://www.2nd-stage.jp/)で著名な鮒谷さんは

「卓球思考」

と称しています。

言い得て妙ですね。

 

一方、「長期的視点」も併せ持つ方は、取り急ぎ「第一領域」の対応を行った後、「第二領域」に取組むことと思います。

たとえば、

「標準化・マニュアル化」

であったり

「仕組化」

であったりするでしょう。

 

とりあえず「今」解決するけれども「将来」同じ問題に遭遇する可能性を残したままにするのか、それとも「今」は少し大変だけれども「将来」同じ問題に遭遇しない楽になる方法を選ぶのか、どちらも一長一短があります。

(「『過去』も『未来』もない。あるのは『今』だけ」という考え方は、とりあえず脇に置いておきます。)

たとえば、締切が迫っている課題を取組まないわけにはいきませんし、オペレーションシステムを構築しなければいつも独楽鼠対応を迫られることでしょう。

 

だからこそ、短期的視点も長期的視点もどちらも取入れることが、非常に重要ではないでしょうか。

私自身の思考パターンは

「短期的視点:長期的視点 = 1:9」

ぐらいかと考えておりますが、このバランスの良し悪しは、将来わかることでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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