視点提供録 vol.640:「聞いていません」「知らなかったです」 – それって本当!?

何か物事がうまくいかなかったとき、

「聞いていない」
「知らなかった」

と言われたことがある方は少なくないのではないでしょうか。

所謂、ミスコミュニケーションによって発生するトラブルですね。

しかしながら、本当に聞いていなかったり、知らなかったのでしょうか。

個人的な分析ですが、情報伝達を分解すると、次の4つの段階に分かれると思います。

「1.本当に聞いたり知ったりする手段がない」

「2.聞いたり知る手段があるが使っていない」

「3.聞いたり知ったりしたが、理解できずに放置」

「4.聞いたり知ったりして理解したつもりでいた」

これらにおいて、

「1.本当に聞いたり知ったりする手段がない」

であれば、どうしようもないでしょう。

たとえば、年賀状で送り先の住所が変わっていたとしても、他に連絡方法がなければどうしようもありません。

「2.聞いたり知る手段があるが使っていない」

「3.聞いたり知ったりしたが、理解できずに放置」

は情報の受け手の問題ではないでしょうか。

たとえば、

「2.聞いたり知る手段があるが使っていない」

は何ヶ月も放置していたメールアドレスがあるかと思います。

そして、

「3.聞いたり知ったりしたが、理解できずに放置」

は堅苦しい文章が送られてきたときに避けていることなどあるのではないでしょうか。

私も堅苦しい文章はあまり好きではありませんが・・・

「4.聞いたり知ったりして理解したつもりでいた」

は双方の歩み寄りが必要かと思います。

ただ、お互いの認識がずれていただけですので。

では、この世の中はどうなっているのか。

この世の中の基本となっているルール – それは法律ですね。

法律は

「公布」

という行動をもって「知らせた」となるようです。

では、この

「公布」

とは何か。

簡単に言えば、

「国民が情報を得られるようにすること」

のようです。

一般的には

「官報」

に掲載されるようです。

つまり、

「国民が知ろうが知らなかろうが新しい法律を知ることができるようになればオッケー」

ということ。

上述の1.から4.で言えば、

「2.聞いたり知る手段があるが使っていない」

で何か起きても国民の責任ですよ、ということ。

「そんな身勝手な」

と思うかもしれませんが、残念ながら1人1人に

「今回の法律はこう変わるので、あなたにこういう影響があります」

と説明する余裕はありません。

逆に考えてみれば、あなたが国側だとして、国民1億人以上に1人1人説明できますか、ということです。

だからこそ、

「聞いていない」
「知らなかった」

ではなく、

「本当にこの情報を知ることができなかったのか」

と自問してみることが大切ではないでしょうか。

自戒を込めて・・・

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

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